テキト=HAPPINESS

ADHD × こそだて × しごと × 映画 の日々。

繊細さんの私がわが子を産んだ日・そして子育て

はてなインターネット文学賞 応募作

テーマ:あなたの記憶に残った日


「繊細さんの私がわが子を産んだ日、そして子育て」

 

 

 

【まえがき】
これは、ある豆腐メンタル主婦の爆裂出産&子育て奮闘記の記録である。心の動きメインで綴っていったので、出産時のリアルガチ描写はありません。

 

 

 

 

 

 

人一倍繊細で感受性が強い私、繊細さん(Highly Sensitive Person)が子供を産む時どうなってしまうのか、私の主観による視点でのストーリー。

 

 

 


まだ子供を産んだことがない女性たち、これから出産を控えているプレママさん、

 

まだ出産に関心もない若い女の子たち、出産とはどんなイメージがあるだろうか。

 

 

 

 

 

”鼻からスイカ・・”とか言いますが、私は正道から産んだことがないのでその感覚はわかりません。

 


かくいう私も出産・つわりなどとは無縁の人間だと思っていました。


しかしその日は来た!運命ってフシギね♪

 

さあ地獄の扉、開けてくよー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


運命の日からさかのぼること244日。
私の記憶に強烈に残るのは、一人目の子を産んだ時。

 


お腹に待望の赤ちゃんを宿すが、ささいな変化にいちいちビビる毎日。

 

つわりの辛さといったらなかった。

 

 

生き地獄とはあれのことだ。

 

 

 

 

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全身を襲う倦怠感も言葉に言い表せないしんどさだった。

 

私はたしか首と肩が特に辛かったのですが、市販の温熱剤(レンチンして肩に乗せるやつ)を付けたら気を失いそうなほどきもち良かったのを覚えている。なんなのあのダルさったら!

 

 

そんなこんなで思うように動けず、家事など進むわけがない。

 

 

 

破水とはもっとはっきりとわかる感覚のはずなのですが、

 

 

私は予定日を過ぎてもなかなか”おしるし”がなくてそわそわする毎日。

 

 


引っ張られるほどにふくらむ恐怖。

 

 

そんなある日、噂で聞いていたほどではないが、トイレでの微妙な変化に「?'_'」となって病院に行くことに。

 

 

確認してもらうと先生に「よくわかりましたね」と言われたほどのごく微量の破水だった。HSP恐るべし。

 

 

速攻車椅子で病室へ。

 

 

 

 

 

 


「あぁ・・・・・いよいよきたか・・」

 

 


私は普通分娩(産道から産むこと)を希望で、陣痛にひたすら耐え続けた。

 

 

 

そして時間は経過しまさかの陣痛促進剤。

 

 

段階を踏んで薬を強くしていく恐怖。

 

 

 

 

母から陣痛促進剤の恐怖をさんざん知らされていたのにまさか私もなんて?!

 

 

何かの罰!? !?

 

 

しかし長い陣痛時間に耐えてきて体力の限界を迎え緊急帝王切開に切り替え。

 

 

 

こんなカオスな状態で手術の書類にサインさせられ手術室へ。

旦那泣いてた。

 

 


計36時間出産。

 

帝王切開は決して楽じゃない。

 

 

私の場合、麻酔の名残りで涙が出てくるほどの強烈な頭痛が続いた。

 

 

傷口のリハビリも辛かったけどがんばった。

 

 

 


どんな人間でも、子供が生まれた瞬間、同じように母になる。

 

母になっていく。

 

子供と一緒に成長していくのだ。

 

 

準備万全で母になる人などいない。

 

 

 

 

子育てに限らず、人はつい目に見える部分に気を取られて周りと比較して、

 

できない自分が情けなくなるけど、

 

 

 

Everything's Gonna Be Allright なのである。

 

 

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何も心配いらない。

 

自分のカラーはこれから作り出していけばよいのです。

 

 


正直普通に産んでみたかったのも少しある。

 

 

でもこんなに辛かったんだから後悔しなくていい。人によって痛みの感じ方も、麻酔の効き方もちがう。

 

 


出産ストーリーは本当に人によってさまざま。

 

 

でもこの"修行"を怖がらないで!!

 

 

 

やっとかわいいわが子に会える。

 

 

 

 

 

大切な大切な命に触れるその瞬間まで、ママの体、そして支えてくれる人たちのパワーを感じて祈ろう。

 

 

 

あなたの物語の新しい章の幕開けだ。

 

 

 

自分の物語の登場人物に新しいキャラクターが加わって一緒に成長していく。

 

そんな感覚。

 

 

人生はRPGだ。

 

 

 

 

 


それから「帝王切開差別」について。

 

 

そんなことがあることは出産してから知ったけど、

 

 

 

経験したあたしがそんなこと言わせないよ!! !!

 

 

 

あたしの時代からはそんなこと言わせない!
 
 


まさか今回自分がこんな目に合うなんて思いもしなかった。

 

 

 


それから新生児〜乳児期、初めての子育てだったので右も左もわからず参考書とにらめっこの日々。

 

 

 

可愛いと思って着せていた服が肌着だったと後から気づいて、

 

そのまま遊ばせていた時の恥ずかしさったら。

 

 

 

「コレうちの子を着てましたあ♪」なんて声かけてきたママさんがいたけど笑っちゃうよね汗

 

 

色んな子と関わりを持たせよう、自分も他のママさんと交流する目的で、

子育て支援施設によく行っていた。

 


だけど、スーパーー人見知りの私にとってそこは半分地獄みたいなところ。一匹狼になり切れない私は知らないママさんと交流を持とうと必死。

 

 

頭の中は子供を遊ばせることよりそのことのほうがプレッシャーになる。

 

そしてイヤイヤ期になると手が付けられないわがままっぷりにヘトヘトになるけど、

 

今の苦労が将来笑い話になるように、今を生きよう。

 

 

みんなで助け合って みんなで生きよう。

 

 


女である私、そして全ての女性は夢と覚悟を持って妊娠する道を選んだ。
 
 
自ら困難な道を選んだその勇気を讃えたい。

 

 

性別を飛び越えて、子育てに奮闘しているすべてのパパ・ママに贈ります。

 

 

 

 

ノシ