テキト=HAPPINESS

ADHD × こそだて × しごと × 映画 の日々。

パッチ・アダムス トゥルーストーリー(1998)

映画レビュー初投稿!映画愛が強すぎて準備に時間がかかってしまった。
初投稿は何の作品にしようか迷いましたが、私の人生に大きな影響を与えた「パッチアダムス トゥルーストーリー」について書きたいと思います。
 
★まだ観ていない人向けに極力注意して書きましたが、一部ネタバレに近くなってしまったので、これから観たいと思っている方には鑑賞後に読むことをおすすめいたします。
 

「パッチアダムス トゥルーストーリー」(1998)

ヒューマンドラマ/コメディ

監督:トム・シャドヤック

主演:ロビン・ウィリアムス

 パッチ・アダムス・・・クラウニングの活動を最初に始め、クリニクラウン・ホスピタルクラウンを世に広めた人物。
クリニクラウンは、主に入院中の小児の病室を訪れ、遊びやコミュニケーションなどを通じて心のケアをする専門家。日本では臨床道化師と和訳されている。(wiki 引用)
 
 
あらすじ
人生に絶望して自殺未遂を図ったハンター・アダムス(パッチ・アダムス)は、とある精神病院に入院する。そこで出会った人々との交流がインスピレーションとなり、希望を見出す。志を胸に医学の道に進み、次第に周りの人達も彼を認めるようになっていった。
パッチは事務的で権威主義アメリカの医療システムに疑問を抱き、誰でも平等に医療ケアが無料で受けられる、自分の病院を建てるという夢を追いかけるが、大きな犠牲も払うのだった。
実在の医師の実話に基づいた物語。
 パッチを知ったきっかけ

私のパッチとの出会いは2002年頃。

書店で見つけたこの本を手に取ったことがきっかけだった。

 

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私は昔から人間関係に悩み、その頃は高校を中退してしまい、家に引きこもるようになっていた。周りにたくさん心配をかけ、自分が親になった今思うと本当に申し訳なかったと思うけど、あの”さなぎ”の期間は私にとって必要な時間だったように思う。 

そんな私の暗黒時代(笑)、私はパッチという人物を知りました。
私が欲しかったもの「共感」。
私の葛藤はまわりになかなか理解してもらえず、それをうまく表現できる会話能力もコミュニケーション力もなく、私はまわりから完全に取り残されて、心を閉ざして孤独でした。
そんな私に生きるヒントを与えてくれたのが、パッチ・アダムスでした。私が心に残ったシーンを、ネタバレなしで紹介していきたいと思います。
 
パッチの印象
映画の中で描かれていますが、パッチの行動はやることがかなりぶっ飛んでる笑笑
そして時にお下品なジョークも出るけど、みんなを笑わせるために一生懸命。そんな人柄の根源には絶望を味わった人間だからこその温かい優しさがある。
人生に絶望し、精神病院へ入院
パッチはルーディと相部屋になった。彼は幻覚のリスにおびえて過ごしていた。そこである日とったパッチの行動がパッチの心に希望を灯した。この、ルーディ役のマイケル・ジェッターという俳優さん。
脇役が多いのだが、「天使にラブソングを2」や「グリーンマイル」などにも出ていて、いつもとてもいい味を出していて印象に残る。残念ながら50歳にして亡くなってしまっていたのが悔やまれる。ほんとにいい俳優さんだったのに(;_;)
指を数えろ!! 

そして、パッチが最初に病院に来た日に最初にからんできた、”指を数えろじいさん”アーサー。初対面のパッチに「指は何本だ?数えろ!!!」と詰め寄ってくる。最初のインパクトが強烈なキ〇ガイじいさんだった。

ルーディや他の患者たちとの交流をきっかけに、パッチはアーサーに歩み寄ろうとした。その時の二人のやりとりが本当に素敵で胸を打つ。大好きなシーン。”パッチ”と名付けてくれたのはアーサーだった。人の心と心が通った時の温かさ。紹介したい名セリフがあるのですが、大人の事情でお伝えしませんが、そのシーンはぜひ本編でご覧ください。

パッチはその時のアーサーの深い言葉に感銘を受け、希望のようなものが心にぼんやり湧き上がってくるのを感じた。

 

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学長
”普通”を目指そうとしないパッチの行動は学部長に目を付けられることになる。権力に屈しないパッチはある出来事をきっかけに大学を退学させられそうになるが、学長に直談判。幸いにも学長も学部長と折り合いが良くなく、やんわりパッチの手助けをしてくれる。この学長、「ク〇」「ク〇」言い過ぎて私のようにお上品な人間からすると大大大好きである。
 ヌードルプール
物語の終盤、ルームメイトのミッチ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が受け持つミス・ケネディーが何日も食事を摂ってくれていないという。ミッチはパッチとは方向性が違うとけんかになったこともあったが、どんなに力を尽くしても食事を摂ってくれないミス・ケネディーにお手上げ状態だった。どんなに知識と経験を尽くしても埋められないもの、それはパッチが持っている共感力と創造性だった。
 
「自分は君から学びたい」
 
この時のミッチの男泣き( : _ ; )絶対認めたくなかった相手に負けを認めて助けを求める悔しさといったらなかっただろう。ミッチの人間性の良さに惚れちまう(/A<)ク~
 
パッチは悲しい出来事の後で落胆していたが、ミス・ケネディーを救うために立ちあがるのだった。以前彼女の夢を聞いたときに、遠い昔の母親との思い出からパスタのプールを泳いでみたいと彼女は夢見ていたのだった。はしゃぐミス・ケネディーのうれしそうな姿に心が温まるとても素敵なシーン。(これはちょっとだけネタバレかな?ごめんなさい)
ちなみにこのミス・ケネディーさんはおしゃれで、パジャマがめちゃめちゃかわいい。私もこんなかわいいおばあちゃんになりたい。
フィリップ・シーモア・ホフマンの落ち着いた演技が良い。怒りの表現もとてもうまい。この映画はキャスティングもすごく良いことに気が付いた。
裁判での言葉
パッチの信条、信念、夢、情熱が詰まった感動のスピーチ。理想の医療の形、死も生の一部なのだということ、ヒューマニズムの素晴らしさを熱く語った。パッチという人間のすべてが詰まっている。チャップリンの「独裁者」に続く名スピーチではないだろうか。
 
<あとがき>
以上、印象に残ったシーンをまとめてみました。本当に良い映画なのでぜひご覧ください。上記の画像で紹介させてもらった「パッチ・アダムス いま、みんなに伝えたいこと〜愛と笑いと癒し〜」もパッチの魅力が詰まった素敵な本です。こちらもぜひご覧になってください。
 
パッチとの出会いに感動した私は、パッチに会いにいくことになります。そのお話はまた後日。
 
つたない文章ですが、一生懸命書かせていただきました。最後まで読んでいただいて本当にありがとう。みなさまお体に気を付けてね。では次回。
 
ノシ