テキト=HAPPINESS

ADHD × こそだて × しごと × 映画 の日々。

カーペンターズの曲が今になって沁みた話。

70年代に超売れっ子だった「カーペンターズ」というアーティストを知っていますか?ちょっと上の世代には言わずとも知れた存在ですが。

 

カーペンターズというアーティストの存在はずっと昔から知っていたけど、正直今まで全く響いてこなかった。自分の親世代が聴く懐メロみたいなイメージだった。「SING」は前から好きだったんですが、今回たくさん曲を聴くようになって、ほかにも良い曲がたくさんあることを知った。カレンの歌声が素晴らしい。落ち込んで下向きだった心に優しく沁みてきた。そして、カレンの人生にもいまを生きる女性に響くものがある。

 

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昔、宇多田ヒカルの1stアルバムのボーナストラック(?)で、"Close to you"をカバーしていてそれがとっても良くて、この曲はこのアルバムで知ったと思う。それからこの曲が大好きになった。

昔、父親が持っていたレコードの中に、この曲の作曲を手がけたバート・バカラックのものがあってなんとなく聴いてみたら、"Close to you"が入っていて、この作曲者だというのをそれで知った。またそのレコードもとてもよくて、のちにCDを何枚か買って聴いた。

 

昔、親のレコードを聴き漁るのにハマっていた時期があって、ブラックミュージックや、LED ZEPPELIN、邦楽だと八神純子など、色んなジャンルの音楽をわくわくしながら聴いていた。

レコードだと音の響きに深みと奥行きがあって、針が滑る時の独特のピリっという音も味があって良い。聴いている部屋の空気まで真空パックされてしまったみたいな不思議な感覚。(表現合ってるかな)

ケースに入れて飾っとくだけでもアートになるし、レコードってデジタルにはないアナログ感・ヴィンテージ感がマジで良い。

 

そんなこんなでオールディーズにハマっていた10代後半。

話は逸れてしまったけど、自分の人生の下降期、いつも音楽が寄り添ってくれた。その時に欲しい曲が不意に湧いてきて、勇気をもらったり癒してくれたり。言葉にできない思いを音楽が紡いでくれた。

いままで音楽を浴びるように聴いて、音楽は自分にとってなくてはならない物になっている。

 

カーペンターズを聴いていると、ある人を思い出す。もう20年ほど前に亡くなった叔母さんである。スタイルがよくておしゃれで、友達が多い人だった。私が子供のころ、よく土曜日の夜に夫婦で実家に遊びに来てくれた。叔母さん夫婦は小型犬を飼っていて、みんなでテレビを囲んで談笑する時間はとても楽しかった。

 

指がすらっと長くて、マニキュアがよく似合っていた。いつも優しくて、私をいつも褒めて元気づけてくれた。ワンちゃんをとても大事に育てていて愛情の深さが伝わってきた。

 

叔母さんは、再発を繰り返す病を患っていた。年月が経ち、 その時のように実家に来ることも減り、そして旅立った。

 

めちゃめちゃかっこいい女性だった。

 

永遠に忘れることはない。「カーペンターズってすごいいいね」って笑って伝えたかった。そしたらきっと喜んでくれたよね。

当時は今よりもっと自分の気持ちを言葉にするのが難しかった。大人しく笑っているのがせいぜいだった。でもこの生きづらさ、やっと理由が分かったよ。努力もしたけどあんまり変わんなかった。いつも同じところで壁にぶつかる。

 

あなたという素敵な存在はみんなの心に生き続ける。あなたの生きたかった未来を私は生きている。

 

一日、一日を大切に生きなければ。

"今"が大事。