テキト=HAPPINESS

ADHD × こそだて × しごと × 映画 の日々。

【仕事経験談】ADHDと飲食業

自分の職業経験の話をしたいと思う。
現在私は飲食業に携わっている。中規模社員食堂の盛り付け、接客等の仕事だ。でもそこももうすぐ辞めてしまうのだけど(^^;)

 

ADHDには飲食業は向かないとよく目にするけど、結論から言うと、自分の経験からしてもそれは

正解だと思う。

 

利用者が何百人のような大規模食堂とかなら同じことをずっとやっていればいいかもしれないけど、うちのような中規模(※)のところで従業員数名で対応しなければならない状況だと、1人でオールマイティーに何でもこなさないとならなくなる。そのため”マルチタスク”がかなり重要になってくる。

(※=通常時は利用者80~90人ほど。現在コロナの影響で50〜60人ほどに減少。)

 
はじめはなんとかついていけてたと思っていたけど、だんだん周りとの能力の差が見え始めた。とにかくスピードが求められる状況に心は悲鳴をあげていた。初めの頃は徹夜して何とか覚えたルーティーン。でも時には臨機応変を求められ、どうやったら効率がいいか、自分なりに考えてもわからない。効率を考えられないから、たくさん残された業務をとにかく急いでこなすことしかできなかったのだけど、どんなにがんばっても先輩ほど早く終わらない。そこで先輩のアドバイスを取り入れてみたりもしたけどなかなかうまくいかない。そして自分が気づかないうちに周りにフォローしてもらうことが多くなり罪悪感が募っていった。

また、スタッフ間の情報伝達も私の勘違いが多くなり伝達ミスが増えていった。自分が信じられなくなっていった。

 

仕事中、私はいつも不安だらけで、すぐに判断して進めていかないとならないのによく立ち止まってしまう。そして数字に対してかなり苦手意識があるため数を数えるだけでも何度も繰り返してしまったり・・・。

 

自分の判断が不安で、私は人に聞くことしかできなくなって、そんな自分を責めるようになった。自分で考えて動かなきゃならないのに、いちいち周りの人の手を止めて聞くこともしづらかった。
1つのことに集中すると、他が見えなくなる。言われたことだけやるだけではだめで、そこは自分で考えて気づかないとならない。

 

それができないんだよ!!!(心の叫び)

<(T◇T)>


ADHDで本当に辛い場面は、人をイラつかせている時。相手が言ってることがなかなか理解出来なくて相手のイラついた表情が突き刺さってくる。そのうえ口下手だから、自分の考えを上手く伝えられない。私はたまにどもりが出てしまう。


ADHDが苦手とする
・起点をきかせる
・要領よく
臨機応変
・周りとコミュニケーションをとって連携する。

もれなくぜーんぶセットになってるのが飲食業。

 

社員食堂で働きたいと思ってる人へ経験者からのアドバイス↓↓

<この職種に向いているのはこんな人>

コミュニケーション力がある
周りとのコミュニケーションが重要なので、話し好きで人好きはポイント高い。

でも話し好きとかじゃなくても、仕事のスピードについていけるなら対応できると思う。

 

主婦経験がある

家事経験が活きる職場だと感じた。食堂に限ったことかもしれないけど、従業員は主婦が多い。

 

仕事が早い

とにかく忙しいので、要領よく仕事をこなせる人。効率を考え、作業を順序立てて自分の判断でサッサと動ける人。


計算が得意

材料のグラム数やお客さんにお出しするお皿の数など、計算が絡んでくることが多かった。計算力はあったほうがいい。
(自分のADHDが判明するきっかけだった。一桁の計算ですら何故か時間がかかり、「ちょっとこれはおかしいぞ(=_=;)」から計算障害を疑って電話相談に電話をしたのがはじまりだった。)

 

気配り上手 

どの職種でも、相手への気配りや気遣いは大事ですよね(^^)

相手の気持ちを考えるっていうのが自分にとってなかなかうまくいかないことの一つでもあるのですが、障害関係なくどの人でもそれはあるかもしませんね。

 

苦手が多い環境で無理を続けて、次第に精神的なダメージが大きくなって、「退職は逃げじゃないか」って自分を責めていたこともあったけど、退職する方向に向いていったらすごく気持ちが楽になれた。十分頑張った。メンタル崩すほど頑張った。やり切った。その後やりたいことがもりもり湧いてきて、前向きになれた。

 

長文になってしまいましたが、以上、ADHDさんには食堂は向きません!の巻でした。でも私が勤めていた会社と、すべての飲食店や食堂が同じとは限らないので、あくまで一個人の経験談として参考にしていただけたら思います。

 

もともとはHSP主婦目線で始めたこのブログ。今はADHDの要素も出てきた。なんだか不思議なような、今までの道のりが腑に落ちたような不思議な気持ちです。でもいままでの経験を経て、自分への理解が深まってきた。目標としては、ADHDのおかしなところ(良い意味で)を個性にして笑い飛ばせるくらいの人間になりたいと思っています。

 

映画レビューは練りに練って準備中でございます。近々初投稿したいと思っております<(_ _)>

#映画好きさんとつながりたい